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写真
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外国へ行って、メガネをかけてカメラを首
から下げている人がいたら、それは日本人だ
ともいわれるくらい。
お互い日本人はカメラの好きな国民です。
ことに最近は8ミリシネに人気がわいて、
どこか観光地ぺ行くと、ジーッとカメラをま
わしている人を見かけます。
テープレコーダー渉出まわるとともに、そ
れに、声や音を入れ、音楽を加えて、うまく
家庭映画を楽しむ人も、ずいぶんふえてきま
した。
小型の映写機を買って、白いシーツや壁に
写せば、行楽の思い出を、まざまざと再現し
て、夜のだんらんをさらに増してくれるもの
となりましょう。
また、こうした8ミリシネでなくても、昔
のような黒と白だけの写真でなく、美しい発」
色を見せるカラτ写真も、じゅうぶんに家庭
で楽しめるようになってきています。
この写真という趣味は、まことに幅が広く
て、変化にとんだ楽しみ方をもつものだ、と
いうことができましょう。
さて、夫婦での楽しみ方ですが、これには
二つの場合ぶ考えられるようです。
一つは、二人どもぶ、はじめてカメラを持
つ場合。
会社の同僚にすすめられたり、友人に刺激
されたりして、見よう見まねで、二人がカメ
ラをまず」台買って始める、という場合でし
ょうか。
ご人でアレコレと話し合ったり、先輩に教
えを乞うたり、一つずつ知識を探り、つみ重
ねてゆく、という楽しみがあ、ります。
ほかの一つは、どちらか一方はすでにカメ
ラを持っていて、もう一方にすすめてカメラ
を持たせる場合。
この場合には、何といってもその先輩がそ
ばにいるわけですから、すべてについて便利
です。
わがらないことを何でも気軽に聞くことが、
できるという楽しみ、何でも教えてやれると
いう楽しみぶある、ともいえましょうか。
ここで獄、そのどちらかを問わず、はじめ
て写真に興味をもち、カメラを始めようとす
る人に、気をつけたい点をいくつかお話しし
てゆきましょう。
どういうカメラを選ぶか
まず、どういうヵメラを持つか、というこ
とですが、一人が35ミリのカメラを持ってい
たら、片方は二眼レフなど、6×6や4×4
の型のカメラを持つとか、一方が35ミリでも
一眼レフを持っていたなら、片方は同じ35ミ
リでも普通の型のカメラを持つなど。
二人が同じ型のカメラを持たないことがた
いせうなのです、二人がそれぞれ違った型の
カメラを持てば、使うときは、それを交換し
合って、いろいろ違った感じの写真をとるこ
ともで亀るし、何かと便利がよいのです。
はじめてヵメラを持つ場合には、二眼レフ
を使うか、35ミリでも一眼レフの型のものが
扱いやすいと思われます。
しかし、二眼レフは形が大きくて、ゴロゴ
ロするところから、最近では、なんといって
も35ミリ型のカメラに人気が集まっているよ
うです。形が薄型でかさばちないので、持ち
運びに便利だし、撮影する手間も、二眼レフ
より慣れれば簡単にゆけるかも知れません。
また、使うフィルムの経済という点から考
えてみても、35ミリ型のものはバトローネ入
りで、二〇枚どり一九〇円、三六枚どり二四
〇円なのに対して、二眼レフのカメラで使う
ブローニー型のフィルムはSSで一七〇円、
SSSで一八○円です。枚数が多く撮影でき
ることからは、35ギリのほうが割安といえま
しょう。
もっとも、ブロー二ー型のフィルムは、焼
付けのとき、そのまま密着したものでも見ら
れるのに対して、35ミリ型のフィルムはその
象ま密着した電のでは、小さくて見られず、
別に引伸し料が必要になります。
最近発売されているカメラの型には、電気
露出計つきというのが多いのですが、これは
はじめてカメラを持つ人には、あまりおすす
めできないのです。もちろん、それだけ便利
だということはありますが、その反面、機構
ぶ複雑なものほどこわれやすいわけなので、
はじめての人はなるべく単純なカメラを持つ
のだ安全。
何からとり始めるか
まず、手近なものからとり始めること。
夫婦がお互いをとり合うとか、近所や親類
の子どもをとるとか、いちばん身近にあるも
のからとり始めてゆくこと。
公園とか、子どもの遊び場とか、旅行地と
か、とる材料はいくらで竜あるはずです。
ただ、はじめのうちは、失敗してもさしさ
わりのないものをとってゆくこと。確実に写
っていなければならないといった性質のもの
をとるのは、避けるようにしたいものです。
人物をとるのど、風景をとるのでは、どち
らがよいか、というと、これは人物から入っ
ていったほうが、入りやすく、また普通に多
く見られるケースです。
この人物は、なるべく自然のままのポーズ
や光線状態で撮影するのが、望ましいことだ
といえます。
特に、はじめは、相手になまじポーズをと
らせないことで、慣れてくれば、ポーズを自
然につけられるようになってきます。
とる場所は戸外がよく、お昼ごろや、狭い
露地とか、軒下などでは、光線の状態がよく
ないので避けたほうが安全。」
むしろ、曇った天候のときに、戸外でとる
のが、はじめての人には失敗が少なくて無難
だと思われます。
、夫婦で写真をとるときには、お互いに片一
方が助手になるとよいのですが、この場合に
は、どっちが撮影者か助手かわからないよう
な態度はやめて、助手はあくまでも撮影者本
位になって、いろいろな世話を焼くことがた
いせつです。といっても、二人であれこれ言
い合うのも、夫婦で写真を楽しむ一つの場で
あるのかも知九ませんが。
構図ということ
写真をとる場合に、気をつけてほしいこと
に、この構図という、ことがあります。
たとえぼ、人物をとるとき。
一人ならば、画面の中央の位置におくのが
普通で、三、四人の場合ならば、ピラミッド
形になるようにするのが普通。
これは、いけばなの天地人の位置の配り方
乏同じことで、それぞれの位置三つを結んだ
ものが三角形になるようにするわけです。
風景について竜、同じことで、それにくふ
うを加えます。ことに35ミリ型の場合、近距
離の物体に重点をおいて、この三角形になる
ような構図を作ると、効果があります。
また、はじめてカメラを持つ人は、とかくげ
とりたいと思う対象から遠く離れてねらうこ
とが多いのです。小型カメラでは、対象に近
づいて、カメラをかまえることがたいせつ。
そのほかのことで
参考になるのは、ほかの人のとった写真を
数多く見たり、人の話を聞いたりすることで
す。写真の展覧会などはよく見て、いろいろ
な写真のとり方を知りたいもの。
しかし、高級なカメラ雑誌にはじめからと
びついて㍉それらの作品を、無条件でまねる
のは、かえって危険がありましょう。こうし
た雑誌は、ある程度カメラに慣れてから大い
に活用してほしいのです。
結局、写真を始めるときにたいせつなこと
というと、まず、対象を選ぶこと。
自分が何をとるか、何がとりやすいかを考
えて対象を選び、それにふさわしい構図を作
るのです。
次に、それをとろうとしているときの光線
の状態を見きわめること。
それには電気露出計などの力を借りて調べ
るのがよいのですが、フィルムの説明書の中
にも標準露光表がついています。
この場合、あまり明るいところよりも、や
や暗い写りにくい部分に光線状態の標準をお
くのがよいのです。
また、シャッターは、1一25、⊥50、1一㎜と
いうように、はっきり目盛りに合わさないと
切れませんが、しぼりは珊と8の間、8と11
の問というように、目盛りの中間でも切れま
す。このしぼりは、深めてゆくと、光線量を
少なくするとともκ、焦点深度を深めて遠く
まではっきりさせるという働きがあります。
カメラは機構の簡単なものほど、はじめて
の人には使いやすいわけですが、それでも、
買うときには、その扱い方、使い方について
じゅうぶんに聞いて、知っておくことが必要
です。
三脚は、長い時間の露出をするには必要で
すが、1齋、1一50のシャッターなら、つけな
くてもよいでしょう。ただし、このときはカ
メラの手ぶれ(シャッターを切るときにカメ
ラを動揺させること)に、気をつけてくださ
い。カメラをしっかりかまえて、軽くシャッ
タ1を切ればよいのです。
フードは必ずつけます。フィルタτは海や
山では必要ですが、普通はそれほど神経質に
ならなくてもだいじょうぶです。
とり終わったフィルムは、写真屋(DPE
を扱う店)へ出すわけですが、写したフィル
ムが光線過多や不足の場合などは、それを言
い添えると気をつけてやってくれましょう。
信用のある写真屋を選び、いつも一軒にき
めておくと、自分の好みをわかってくれて、
何かと便利を図ってくれるはずです。
家庭で写真を楽しむには、最後にアルバム
を作るという楽しみが残軌ます。
アルバムにいろいろとくふうをこらして、
写真をはってゆくわけですが、これはあまり
はる写真をためてしまうと、かえって重荷に
なります。はらなくてはならないと思っては
るのでは、少しも楽しみにはなりますまい。
二人でそのときのことを思い出しながら、
写真の順序や、そばに書く説明のことばにく
ふうをこらしてゆくのが、二人で楽しむ写真
の仕上げといえるのではないでしょうか。
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